鉄道敷設プロジェクト
〜実際にヒトの乗れる電車を走らせよう!〜

                                                                      

 ■概要

  この企画は、高校の文化祭(本校では高校が「記念祭」、中学が「九月祭」と言い2001年より同日開催となっています)

 で「実際に人の乗れる鉄道」を走らせたいという、当時の代表によって2001年5月ごろに創設されました。

  本校では校舎の建て替えが進んでおり、正門やメインステージのある明照殿前から新築された高校新校舎までは100メー

 トルちかくあり、ここの区間に「アクセス鉄道」として、軌間500mm,全長約60〜90mの線路上をモーター駆動の機関車が

 トロッコタイプの二人乗り客車を2〜3両引いて走るというものです。


▲2001年のオータムフェスティバル(名北)にも出展

▲2002年、114th記念祭の様子。
 奥の線路が後述の第三軌条(この時はケーブル方式を使用)

  モーターは出力400W,三相交流200Vのギヤードモーターで、これを出力750Wで入力が単相100Vのインバーターにより制

 御しており、運転手を含めて大人5〜10人ほどを運ぶ能力がります。

  軌道は客車の土台に使ったのと同じ断面41mm×41mmの角材を約30cm〜50cmの間隔で枕木にしました。また、レールは断

 面40mm×40mmで厚さ3mmの鉄アングル(1本6m)を合計180m、路線距離にして90m分使用。巻尺でレール間隔を測りなが

 ら鉄アングルを両側からタッピングネジで挟み込むようにして枕木に固定していく作業は、2mm以上のズレだと運行に支障

 がでる為、大変神経と気力を使う辛い作業です。

  尚、線路から機関車・客車にいたるまですべて手作りです。


▲大人が乗っても十分な余裕のある客車

▲試作した線路と客車

▲レールと枕木の構造@

▲レールと枕木の構造A

 

 

 ■こんなことも…

  機関車は家庭用電源からケーブルによって集電しています。したがって、常に線路横にケーブルを引きずりながら走行

 しなければなりません。2001年秋に名古屋高校(旧名古屋学院高校)にて行われたオータムフェスティバル(名北会場)

 に出展した際には、途中で通行人が集電ケーブルを踏んだ為にケーブルそのものがちぎれ飛ぶといったアクシデントがお

 こりました。これを踏まえて、翌年には第三軌条方式と呼ばれ実際に全国の地下鉄(東京地下鉄銀座線・丸ノ内線、名古

 屋市交通局東山線・名城線など)でも採用されている方式を導入し、実験をはじめました。これは、走行用線路の脇に、

 送電用の第三のレールを引き、機関車に設置した集電靴をその第三軌条に接することで集電するというものです。また、

 この際に走行用レールのうち一本をアース用レールとして、機関車の車輪を通して電気を逃がしています。しかし、この

 方式でも、第三軌条に高圧電流が流れる為にいくらカバーをしたところで、絶対に人が侵入しないという前提が成り立た

 なければ安全性は確保できません。さらに、実験段階において雨が降った後は枕木を通して漏電してしまい校舎のヒュー

 ズが飛ぶといったこともあり、漏電対策もしなければならなくなってしまいました。

  現在では、ほぼ確定している走行場所が通行人の侵入を防ぐことのできる場所の為に以前のケーブル方式をそのまま採

 用しています。

 

 ■組織

  「鉄道敷設プロジェクト」は、2001年より東海高校交通研究同好会が主催し、有志により成り立っている「有志団体」

 です。「鉄道敷設プロジェクト」は毎年9月に東海高校・中学で行われる文化祭「記念祭・九月祭」を主な発表の場とし、

 2001年11月には名古屋高校が会場となった「オータムフェスティバル(名北会場)」にも出展しています。また、今後も

 機会があれば様々な催しに出展したいと考えています。

  「鉄道敷設プロジェクト」は残念ながら正式な組織としては登録されていませんが、交通研究同好会と社会科研究部歴

 史班が合同で毎年発行する機関誌、「明日の鉄道を斬る!&CENTURY」に掲載される広告費を財源として、対外的

 には交通研究同好会の付属組織となっています。毎年、スペースの都合上人目につく場所で作業をしている為に、その作

 業風景を見て途中から参加する有志メンバーも多く、記念祭直前には当初のメンバーの倍近い人数になることもあります。